ベルツ博士
河鍋暁斎 鍾馗図
しょう き
明治時代
ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州立リンデン民族学博物館所蔵
縦 98.8cm× 横 34.0cm 河鍋暁斎筆 絹本著色
剣をふりあげる鍾馗と、鯉のぼりの口からちょろりと顔をのぞかせ
る小鬼。端午の節句を題材にした、画面からあふれるような迫力と
ユーモアいっぱいの作品です。筆者の河鍋暁斎(1831〜1889)は確かな写実力とユニークで機知にとむ着想で人気を博しました。
「近代日本医学の父」と呼ばれるドイツ人医師ベルツは、在日中に暁斎と親交を結んでその作品をことのほか愛好し、ベルツ・コレクションには20
点以上の暁斎作品が含まれています。
(特別展「江戸と明治の華」に展示)